今年の成人式が終わったと思ったら、美容室の前には「来年の成人式の着付け予約受付中」の張り紙が!呉服屋やレンタルショップからのメールも多いですね。
「一生に一度のことだから」とついつい財布の紐が緩みがちになります。いったい、成人式にはどれぐらいかかるのでしょう?ケース別に調べてみましたので、参考になさってくださいね。
目次
1.成人式の費用まとめ「女性編」
- 振袖のレンタルまたは購入費用:成人式で着用する振袖は、レンタルする場合と購入する場合があり、価格は大きく異なります。レンタルの場合は数万円から十数万円、購入の場合は数十万円から数百万円かかることがあります。
- 美容院(ヘアメイク・着付け)費用:振袖に合わせた髪型やメイク、着付けをプロに依頼すると、一般的には数千円から数万円の費用がかかります。
- 小物類:バッグ、草履(ぞうり)、帯締め、帯揚げなどの小物も必要になります。これらは振袖とセットでレンタル・購入する場合もあれば、別途購入する必要がある場合もあります。
成人式の費用①「振袖一式」
すべてを新調した場合
「一生に一度のことだから、やっぱり新品でなくちゃ」という意識は、地方に行くほど高いようです。
100万円以上も稀ではなかったバブル期のお母様の時代と違って、今は、ずいぶん安くなりました。というか、選べる価格帯が拡がったと言えるかもしれません。
平均価格は40~60万円前後です。もちろん、着物の場合、作家ものなど高いものの上限はありません。
すべてをレンタルした場合
成人式に振袖で出席する人の55%がレンタルだという統計もあります。お手入れや保管のことを考えるとレンタルする人が増えるのもわかる気がします。
平均価格は約15~20万円です。新作のブランド品のレンタルなら30~40万円するものもあって、レンタル人気とともに年々価格が上昇し、新品との価格差が少なくなってきています。
ママ振りをした場合
「ママ振り」とは、お母さまなどの振袖を小物などで今風にアレンジして着ることを言います。
レンタルに比べると着物の質が良い場合が多く、親子で思い出を共有できるうれしさなどから、最近増えています。
着物の状態によって、クリーニング代などかかる費用が異なります。また、今風の小物などをそろえなければなりません。
かかる費用の平均は、5~15万円程度です。
中古品を購入した場合
「振袖を新調してもあまり着る機会がないし、でもレンタルは嫌だ」という場合、中古品を買われることもあります。
中古品と言っても、洗い張り後仕立て直し、襦袢を新調したフルセットで20万円前後かかります。
成人式の費用②「前撮りの着付けの場合」
成人式当日は、式後同窓会などに出席したり、写真を撮る人が重ったりするため、事前に撮る人が多いです。
前年の秋ごろが一番多いようですが、桜の季節など早めに撮ることも可能です。早期に予約をすれば早期割引が適用されることが多いです。
前撮りは、写真スタジオが力を入れています。撮影のみ(着付け、メイクなし)で、10,000~15,000円です。
着付け、ヘアメイク込みの撮影で、4~5万円です。
レンタルショップでは、振袖レンタルと着付け、ヘアメイク、撮影で、10万円前後かかります。お店によっては、お友達と同時に予約すると割引されることもあります。
前撮りでは、親子、ご家族、ペットなどと一緒に撮影できたり、成人式当日とヘアスタイルを変えることができたり、洋装の写真も撮れたり、価格だけでなく、各お店の特徴を知って、気に入ったところで撮るのがいいでしょう。
成人式の費用③「成人式当日の着付けの場合」
当日の着付け、ヘアメイクは、一度に重なるため、いい時間帯の予約を取りたければ、前年の成人式が終わった1年前ぐらいには予約を取った方がいいでしょう。
予約を取るのが遅れた場合、早朝などの予約になった上に、早朝割り増しがかかることもあります。
美容室での着付けのみで5,000~30,000円、ヘアメイク(髪飾りは自分で用意)で5,000~10,000円、着付けとヘアメイク(髪飾りは自分で用意)の場合、1~3万円かかります。
都心のホテルだとそれ以上かかります。当日のみの予約は少ないようです。
振袖を買ったり、レンタルしたお店で、着物代(またはレンタル代)、前撮り、前撮り時の着付け、ヘアメイク、当日の着付け、ヘアメイクのフルセットがあるかを事前に確認するといいでしょう。
セットにすると、お得になることも多いです。ただ、ママ振りの場合などは、美容室や写真スタジオと相談するといいでしょう。
2.成人式の費用「男性編」
- 袴(はかま)のレンタルまたは購入費用:成人式で着用する袴は、レンタルする場合と購入する場合があります。レンタルの場合、一般的には数万円程度が相場です。購入する場合は、価格はさらに高くなります。
- 美容院(ヘアセット)費用:成人式の日に髪型を整えるために美容院を利用することもあります。この費用は数千円から1万円程度が一般的です。
- 小物類:足袋や羽織紐などの小物も必要になります。これらは袴とセットでレンタルすることが多いですが、別途購入する場合もあります。
成人式の費用①「紋服(紋付)袴」
成人式のニュースを見ていても、男性の袴姿が多くなってきました。「一生に一度の晴れ姿」に紋付袴で出席するのも思い出に残ります。
袴一式の場合、レンタルされる方が圧倒的です。ネットレンタルで、2~7万円です。袴の場合、振袖に比べて着付けが簡単なので、ネット上の動画を見て自分で着られる方が多いです。
どうしても自信がなければ、実店舗のレンタルショップでレンタルして、着付けを相談するといいでしょう。
成人式の費用②「スーツ」
高校卒業時、大学入学式や就職の入社式などにスーツを新調された場合、それを着られる方も多いです。
もし、そのようなものがない、あるいは成人式で新調される場合、1万円台からあります。成人式後も着られるスーツなら、2万円以上がいいでしょう。ブランドスーツは、6~10万円です。
3.成人式の歴史について
成人式は、714年に若い王子が新しい衣服と髪型を身につけ、大人になることを祝ったのが始まりとされています。
日本では1948年に、毎年1月15日を祝日とすることが正式に定められました。2000年にハッピーマンデー制度が導入され、祝日が月曜日となり、3連休となることに伴い、再び日付が変更されました。
「成人の日」は毎年1月の第2月曜日で、2021年は1月11日。その年に20歳になる若者、つまり大人と社会になる人を迎えるためのものです。この祝日は、何百年にもわたって守られてきた重要な通過儀礼です。
最後に
成人式にかかわる費用を、女性、男性別、ケース別でまとめました。いくら「一生に一度」と言っても予算があるものです。
ぜひ、参考になさってくださいね。思い出に残る素敵な成人式でありますように・・・。