マレーシアは東南アジア唯一の連邦制国家です。
クアラルンプールはマレーシアの公式かつ王室の首都であり、プトラジャヤは国家行政と司法の首都です。
マレーシアの行政は3つの連邦と13の州に分かれており、連邦の領土は中央政府によって管理され、州はそれぞれの州政府によって管理されています。
マレーシアの都市について触れて行きます。
目次
マレーシアの連邦地区、2つの首都と1つの都市
クアラルンプールはマレーシアの首都で、国内最大の都市です。
プトラジャヤは2001年から政府の所在地となりました。
マレーシアは首都を2つ持つ国です。その詳細は下記で詳細を説明します。
マレーシアの首都①「クアラルンプール」
クアラルンプールは「マレーシアの心」と呼ばれていて、国際文書にもマレーシアの首都として明記されています。
マレーシア半島の中央西部のスランゴール州に位置するクアラルンプールは、同国の連邦領土の1つです。
クアラルンプールには、国会とマレーシア国王の公邸があり、マレーシアの主要な経済、交通、文化、ビジネスの中心地です。
マレーシア首都②「プトラジャヤ」
プトラジャヤはマレーシアの4番目の首相であるマハティールモハマド元首相によって開発されました。
この都市は、クアラルンプールの混雑を解消するための行政首都としてい意図的に作られました。
プトラジャヤは計画都市であるため、先進的なインフラ整備がされていて、特別な配慮がされた環境保全都市とされています。
クアラルンプールにある工場省、通商産業省、防衛省を除く、ほぼすべての政府省庁が所在していて、更に首相と副首相の公式住居、メラワティ宮殿、最高裁判所があります。
もう一つの連邦地区「ラブアン」
面積は香港島よりもやや広い程度です。
もともとリゾート地として人気でしたが、1990年マレーシア連邦政府によりオフショア会社法が制定され、ラブアン・オフショア金融サービスセンター (LOFSA) が設立されました。
その影響でラブアンは、香港やシンガポールと同じように、マレーシア政府が「金融経済特区」として直轄で管理するアジア有数のタックスヘイブン(租税回避地)として有名です。
マレーシアの13の州とそれぞれの主要都市(州都)について
マレーシアの3つの連邦地区と並んで、ジョホールバル、ペラ、ペナン、ペルリス、サバ、サラクワ、ケダ、セランゴール、マラッカ、パハン、クランタン、ネゲリスンビラン、トレンガヌの13の州があります。
それぞれの州都を簡単に紹介します。
ジョホールバル
マレーシア南部にあるジョホールバルはジョホール州の州都です。
ジョホールバルもマレーシア南部のにぎやかな都市であり、東南アジア最大の都市部の1つです。
イポー
イポーはペラ州の州都であり、マレーシア最大の都市の1つです。この街は特に石灰岩の洞窟と丘と山脈で有名です。
ジョージタウン
ペナン州の首都はジョージタウンです。
ユネスコの世界遺産に登録されているジョージタウンは、東南アジアで最初のイギリス人入植地の1つであり、1786年に英国東インド会社のキャプテンフランシスライトという商人によって設立されました。
カンガル
カンガルは、マレーシアで最も小さな州の1つであるペルリス州の州都です。
首都の人口は50,000人未満で、そのほとんどは公務員と農民です。
コタキナバル
コタキナバルはサバ州の州都で、ボルネオ島の北西海岸に位置しています。
この都市は国内で6番目に大きな都市部であり、重要な商業および産業の中心地です。
クチン
クチンはサラワク州の州都であることに加え、マレーシアで4番目に大きい都市でもあります。
アローセター
ケダ州の州都アローセターは、1735年に設立された古い都市で歴史がある都市です。
シャアラム
シャアラムは、セランゴール州の州都であり、独立後のマレーシア国内で最初の計画都市です。
マラッカ
マラッカはマラッカ州の州都です。ユネスコの世界遺産に登録されており、マラッカ海峡に位置するマレーシア最古の都市です。
クアンタン
クアンタンはマレーシアのパハン州の州都であり、マレーシアで9番目に大きい都市です。
コタバル
コタバルはマレーシア半島北東部に位置し、クランタン州の州都です。
スレンバン
スレンバンはネゲリスンビラン州の州都です。この都市は錫鉱石の採掘センターとして始まり、州の主要な商業の中心地です。
クアラトレンガヌ
クアラトレンガヌは州都であり、トレンガヌ州の主要商業の中心地です。
最後に
マレーシアの都市事情について簡単に紹介しました。マレーシアの首都、クアラルンプールに関するいくつかの興味深い豆知識をご紹介します。
多文化都市: クアラルンプールは、マレー、中国、インドの文化が融合している多文化都市です。この文化的多様性は、食文化、建築、お祭りなど、市のあらゆる面で見ることができます。
ペトロナスツインタワー: クアラルンプールの象徴的なランドマークであるペトロナスツインタワーは、一時期世界で最も高い建築物でした。このタワーは、マレーシアの近代化と経済成長のシンボルとして広く認識されています。
食の天国: クアラルンプールは、「食の天国」とも言われています。街中には、マレーシア料理をはじめとする多国籍の料理を楽しめる屋台やレストランが豊富にあります。
緑豊かな都市: 都市部にもかかわらず、クアラルンプールには多くの公園や緑地があります。有名なものには、ペルダナ植物園やバードパークなどがあります。
交通の中心: クアラルンプールはマレーシアの交通の中心地であり、国内外への主要なハブとなっています。近代的な公共交通機関が整備されており、市内外へのアクセスが容易です。
歴史的建造物: クアラルンプールには、植民地時代の影響を受けた歴史的建造物が多く残っています。スルタン・アブドゥル・サマド・ビルディングや旧市街の建物などがその例です。
マレーシアを旅行する際に都市事情を把握しておくと、違った角度から楽しめます。
この記事をぜひ参考にしてみてください。