タイと言えばカレー!
グリーンカレーは日本でも有名ですが、タイの「マッサマンカレー」はアメリカの情報サイトで世界一おいしい料理に選ばれました。
今回の記事ではそんなマッサマンカレーについて紹介します。
現地のおすすめ店や豆知識についても触れていますので、参考にしてみてください。
目次
1.世界一おいしい料理!タイのマッサマンカレーとは
マッサマンカレーは、タイ料理の一種で、南アジアとイスラム文化の影響を受けた独特な味わいが特徴です。
このカレーは通常、ココナッツミルクで作られ、カルダモン、シナモン、クローブ、スターアニスなどの香り高いスパイスが豊富に使われています。
肉は牛肉や鶏肉が一般的で、じっくりと煮込まれることで柔らかく、スパイスの味がしっかりと染み込みます。
マッサマンカレーの特徴は、甘味、酸味、辛味が絶妙に調和していることです。
タマリンドやパームシュガーなどの甘味料、レモンジュースやライムジュースなどの酸味料を加えることで、味の深みが増します。
また、ジャガイモやピーナッツを加えることもあり、これらがカレーに食感と栄養価を加えます。
タイでは、マッサマンカレーは家庭料理としても人気があり、レストランや屋台でも広く提供されています。独特な香りと味わいが、多くの人々に愛される理由の一つです。
マッサマンカレーはアユタヤー時代にペルシャなどの商人から伝わったとされています。
シナモンやクローブ、カルダモンなど多彩なスパイスに加え、ココナッツミルクが入っています。
メイン具材は鶏肉が一般的ですが、お店によってはラム肉や牛肉を使用。蒸してから煮込むのでとても柔らかいです。
野菜は小玉ねぎやマッシュルーム、ピーナッツなどを入れ、じっくりと煮込みます。
辛さと甘さのバランスがよく、万人の口に合うことから世界一に選ばれました。
2.タイでマッサマンカレーを堪能できるおすすめ店
2-1.パタラ・ファイン・タイ・キュイジーヌ
ロンドンやシンガポールなど世界6カ国で展開する、一軒家レストラン。
黒を基調としたシックな雰囲気で高級感漂うお店です。
おすすめメニューはケーン・マッサマン(540B)。
ラム肉を使用していて、臭みを消すために多めカルダモンやナッツと一緒に煮込みます。
トッピングされたパクチーやフライドオニオンとカレーの愛称は抜群です。
ラム肉が苦手な方はチキンやビーフ、ポークに変更できます。
「パタラ・ファイン・タイ・キュイジーヌ」の情報
住所:375 Soi Thong Lo 19,Sukhumvit Rd、BTS Thong Lo駅③出口からタクシー4分
URL:www.patarathailand.com
営業時間:11:30〜14:30 18:00〜23:00
2-2.サヤーム・ウィズダム
2014年にオープンしたお店です。
店主は実力派シェフとして名高く、テレビ番組「料理の鉄人」のタイ版でチャンピオンになったシェフです。
おすすめメニューはマッサマンカレー(580B)。
牛肩バラはしっかりと煮込まれているためとても柔らかく口の中でとろけます。
カレーペーストは機械を使用せず、料理人の手で丁寧に作られていて濃厚です。
ライスは白米、赤米を選択できます。
「サヤーム・ウィズダム」の情報
住所:66 Sawasdee(Yak 4),Soi 31,Sukhumvit Rd、BTS Phrom Phong駅⑤出口から徒歩15分
営業時間:12:00〜14:30 18:00〜22:30
2-3.ブルー・エレファント
BTSスサラック駅から見える、地区100年以上の歴史ある建物が目印です。
1980年にベルギーで開業し、バンコクにはレストランと料理教室として2002年にオープンしました。
おすすめメニューはケーン・マッサマン(780B)。
スパイスたっぷりのカレーと少し甘い紫いもとの愛称は抜群。
ラム肉はよく煮込まれていて、手作りのカレーペーストが臭みをとってくれます。
ウォッカベースのフルーツカクテルもおすすめです。
「ブルー・エレファント」の情報
住所:233 Sathorm Tai Rd、BTS Surasak駅④出口から徒歩1分
営業時間:11:00〜14:30 18:30〜23:30
3.マッサマンカレーを食べる前に知っておこう!テーブルマナー
簡単だけど、知っておくと便利なテーブルマナーを紹介します。
- 取り皿に軽くライスを盛ります。お店によってはスタッフがやってくれます。
- カレーについている取り分け用のスプーンで適量をライスにかけます。
- 左手のフォークで右手のスプーンに料理をのせて、食べます。
マッサンマンカレーの美味しい食べ方
- ご飯と一緒に:マッサマンカレーは通常、温かいジャスミンライスと一緒に提供されます。ライスにカレーをかけて食べることで、スパイスの豊かな味わいとココナッツミルクのクリーミーさが引き立ちます。
- ナンやロティと共に:インド風のフラットブレッド、ナンやロティを使ってカレーをすくって食べるのも一般的です。この方法では、パンがカレーのソースを吸い込み、異なる食感を楽しむことができます。
- サイドディッシュ:新鮮な野菜やピクルス、サラダなどを添えることで、カレーの濃厚な味わいを引き立てるとともに、バランスの取れた食事になります。
- 適度な量で楽しむ:マッサマンカレーは比較的リッチで風味豊かな料理なので、適度な量を楽しむことが重要です。過剰に食べ過ぎると、その独特の味わいが影を潜める可能性があります。
- 飲み物と一緒に:スパイシーなカレーとよく合う飲み物としては、冷たいビールやラッシー(ヨーグルトベースのドリンク)がおすすめです。これらの飲み物はカレーの辛さを和らげる効果があります。
4.タイのマッサンマンカレーの豆知識まとめ
起源と文化的背景
マッサマンカレーは、タイ料理ですが、そのルーツはペルシャ(現在のイラン)に起源を持つとされています。
17世紀にイスラム商人を通じてタイに伝わり、地元の食材と調和して独自の進化を遂げました。このため、マッサマンカレーはタイ料理と中東料理の融合とも言えるでしょう。
世界で最も美味しい料理
2011年にCNNの「世界で最も美味しい料理50選」でマッサマンカレーが第1位に選ばれたことがあります。これは、そのユニークな味わいと文化的意義を世界的に認められた証です。
使用されるスパイス
マッサマンカレーには、カルダモン、シナモン、クローブ、ナツメグ、コリアンダー、クミンなどのスパイスが豊富に使われます。これらのスパイスは、カレーに深みと複雑さを加え、特有の香りを生み出します。
調理時間
マッサマンカレーはじっくりと時間をかけて調理されることが多く、これにより肉が非常に柔らかくなり、スパイスの味がしっかり染み込みます。
この長時間の煮込みが、マッサマンカレーの特徴的な風味を作り出しています。
地域ごとのバリエーション
マッサマンカレーはタイ全土で愛されていますが、地域によって少しずつ異なるバリエーションが存在します。例えば、南部ではより辛く、北部ではやや甘めに作られることがあります。
宗教的な背景
マッサマンカレーはイスラム教徒のコミュニティで特に人気があり、ハラール食品としても広く受け入れられています。そのため、豚肉を使用することはほとんどなく、主に牛肉や鶏肉が使われます。
最後に
マッサマンカレーは近年、日本でも流行しつつあります。
「カレーは辛い!」と言うイメージを払拭してくれる料理です。
辛いものが苦手と言う方もマッサマンカレーなら大丈夫!
タイに行ったらぜひ堪能してみてください。