
アメリカでの生活を考える上で、「家賃はいくらかかるの?」という疑問はとても重要です。
2024年から2025年初頭にかけて、アメリカの賃貸市場は大きな変化を迎えています。
かつては全国的に家賃が高騰していましたが、現在は地域によって「家賃が下がっている場所」と「上がり続けている場所」がはっきり分かれています。
この記事では、アメリカの平均家賃から地域ごとの傾向、今後の予測までをわかりやすく解説します。これからアメリカで住む予定のある方、不動産投資を検討している方にも必見の情報です!
目次
1.アメリカの平均家賃相場は?(2025年初頭)
最新データによると、全米の平均家賃は月額1,380ドル〜2,000ドル程度。
ドル (USD) | 円換算 (JPY) |
---|---|
1000 | 150,000円 |
2000 | 300,000円 |
3000 | 450,000円 |
4000 | 600,000円 |
5000 | 750,000円 |
情報源によって少し差がありますが、アメリカの大手不動産情報サイトでは以下のような数字が出ています。
サイト名 | 平均家賃(2025年初頭) |
---|---|
Zillow | 約1,825〜2,005ドル |
Apartment List | 約1,384ドル |
Rent.com | 約1,607〜1,967ドル |
Apartments.com | 約1,577ドル |
また、間取りによっても家賃は変わります。
間取り | 平均家賃(例:Apartments.com) |
ワンルーム (Studio) | 約1,574ドル |
1ベッドルーム | 約1,577ドル |
2ベッドルーム | 約1,836ドル |
3ベッドルーム | 約2,252ドル |
特に、一戸建て賃貸(SFR)は平均2,174ドルと高め。広いスペースを求める必要性が高まっていることが見て取れます。
2.アメリカの賃貸・家賃トレンド!急騰から安定、そして地域ごとに差が出る
2021〜2022年にかけて、アメリカの家賃は異常なまでに急騰しました。年15〜18%の上昇が記録されたほどです。
しかしその後、2023年に入るとペースが鈍化し、2024年には一部で家賃が下がる地域も登場しました。
2025年の現在は、「安定しつつあるが地域差が顕著」という状態になっています。
- 家賃が上がり続けている地域:中西部・北東部
- 家賃が下がっている地域:南部サンベルト地域
- 安定〜微増の地域:西部沿岸部
3.地域別で調査!アメリカの賃貸・家賃の動向まとめ
アメリカ北東部(ニューヨーク・ボストンなど)の賃貸・家賃
- ニューヨーク市
→ 1ベッドルーム:$3,500~$4,500/月
→ 2ベッドルーム:$5,000以上/月
- ボストン
→ 1ベッドルーム:$2,800~$3,800/月
→ 2ベッドルーム:$4,000~$5,500/月
特徴
- 供給が非常に限られている
- 高級志向が強く、住宅購入が難しい層が賃貸にとどまっている
- **年3〜4%**の堅調な上昇を維持
アメリカ中西部(シカゴ・カンザスシティなど)の賃貸・家賃
シカゴ
→ 1ベッドルーム:$1,800~$2,400/月
→ 2ベッドルーム:$2,500~$3,300/月
カンザスシティ
→ 1ベッドルーム:$1,200~$1,600/月
→ 2ベッドルーム:$1,700~$2,200/月
特徴
- もともと安価だが、リモートワーカー増加で成長中
- シカゴ中心部は再開発で上昇ペース加速
- 小都市でも5%前後の上昇率を記録する都市が出ている
アメリカ南部(テキサス・フロリダなど)の賃貸・家賃
オースティン
→ 1ベッドルーム:$1,400~$1,900/月(ピーク時より10~15%下落)
→ 2ベッドルーム:$2,000前後
アトランタ
→ 1ベッドルーム:$1,300~$1,800/月
→ 2ベッドルーム:$1,800~$2,400/月
特徴
- パンデミック後の人口急増により供給が過剰
- 新築アパートの空室率上昇 → 家賃値下げ圧力
- フロリダ州内は地域によって明暗が分かれる(マイアミは横ばい)
アメリカ西部(カリフォルニア・ワシントンなど)の賃貸・家賃
ロサンゼルス
→ 1ベッドルーム:$2,600~$3,500/月
→ 2ベッドルーム:$3,800~$5,000/月
サンフランシスコ
→ 1ベッドルーム:$2,800~$4,000/月
→ 2ベッドルーム:$4,500~$6,000/月
フェニックス
→ 1ベッドルーム:$1,400~$1,800/月
→ 2ベッドルーム:$1,900~$2,400/月
特徴
- 西海岸沿岸部(LA・SF)は高止まり傾向
- フェニックス・デンバーなど内陸都市は調整中(価格横ばい〜微減)
- モンタナ・アイダホなどの山岳部エリアでは、1ベッド**$1,300~$1,700**まで上昇している地域も
4.家賃相場の地域間比較と今後の見通し
アメリカの家賃動向は、全国平均だけでは読み取れない「地域差」が非常に重要なポイントです。
- 家賃が上昇中の地域では供給が限られ需要が集中
- 下落中の地域では新築物件が急増し、供給が需要を上回っている
- 生活費や雇用状況、人口移動も大きく影響
2025年もこのような「地域ごとのばらつき」は続く見通しであり、住む場所や投資先を選ぶ上では、単なる平均値ではなく地域別の視点が不可欠です。
まとめ
2024年〜2025年のアメリカの家賃市場は、一言でいえば「地域ごとの二極化」が進んでいます。
中西部や北東部では供給制約により家賃が堅調に上昇し、南部や西部内陸部では供給過剰により調整が続いています。
アメリカでの住居選び・投資判断においては、
- 家賃水準
- 成長率
- 空室率
- 新築物件の供給量 などをエリアごとに分析し、柔軟に対応することが鍵となります。
これからアメリカに移住する方、不動産関連の投資を検討する方は、こうした地域別のトレンドに注目していきましょう!