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ラオス旅行で絶対食べたい!名物料理15選|定番グルメからお酒まで

東南アジアの隠れた美食の国、ラオス。隣国のタイやベトナム料理に比べるとまだ馴染みが薄いかもしれませんが、実は素朴ながらも奥深く、一度食べたら忘れられない魅力的な料理がたくさんあります。

この記事では、ラオス料理を特徴づける3つのキーワード(もち米、ハーブ、発酵調味料)から、ラオス旅行で絶対に外せない代表的な名物料理、国民的ビール**「ビアラオ」**、そして現地の食文化まで、ラオスの食の魅力を余すところなくご紹介します!

1.まずはコレ!ラオス料理の3つの特徴

ラオス料理を理解する上で欠かせない、3つの大きな特徴があります。これを知っておけば、ラオスの食事がもっと楽しくなるはずです。

① 主食は「カオニャオ(もち米)」

ラオス料理の魂ともいえるのが、主食の**カオニャオ(もち米)**です。日本のうるち米とは違い、粘り気がありながらも食感は軽く、ほんのりとした甘みが特徴。

「ティップ・カオ」と呼ばれる竹籠に入れられて提供され、右手で一口サイズに丸めて、おかずを掴むようにして食べるのがラオス流です。この手で食べるスタイルが、料理との一体感を生み出します。

② 新鮮なハーブをふんだんに使う

ラオス料理の爽やかな香りと風味は、レモングラス、パクチー、ミント、ディルといった新鮮なハーブによって生み出されます。

特に、肉や魚のサラダ「ラープ」では、これでもかというほど大量のハーブが使われ、料理に複雑で豊かな味わいを加えています。

③ 味の決め手は発酵魚醤「パーデーク」

ラオス料理の味の根幹をなすのが、パーデークという発酵させた魚醤です。淡水魚を塩と米ぬかで長期間発酵させて作るため、タイのナンプラーよりも濃厚で、独特の強い香りと深い旨味があります。

このパーデークこそが、青パパイヤサラダ「タムマークフン」などを、本物のラオス料理たらしめる魂の調味料なのです。

2.【絶対食べたい】ラオスの代表的な名物料理7選

何を食べようか迷ったら、まずはここから!ラオス国民に愛される、絶対に外せない定番の食べ物をご紹介します。

1. ラープ (Laap)

ラオスの魂とも呼ばれる国民食

ラオスを訪れたら絶対に外せない代表料理がラープです。豚や鶏などのひき肉を、大量の新鮮なミントやパクチー、玉ねぎなどのハーブと混ぜ合わせ、ライム汁、唐辛子、魚醤で味付けしたスパイシーな肉サラダ。

「ラープ」はラオス語で「幸運」を意味するため、お祝いの席にも欠かせない縁起の良い料理です。もち米や生野菜と一緒に食べるのが定番です。

2. タムマークフン (Tam Mak Hoong)

パーデークが決め手の青パパイヤサラダ

千切りにした未熟な青パパイヤを、唐辛子、ニンニク、ライム、そして強烈な旨味のパーデークと共に臼で叩いて作る、ラオスで最もポピュラーなサラダ。

タイの「ソムタム」と似ていますが、パーデークを使うラオス版はより塩辛く、発酵の風味が効いたディープな味わいです。非常に辛いことが多いので、辛さが苦手な方は「ボーペット(辛くしないで)」と伝えましょう。

3. サイウア (Sai Oua)

ハーブが香る絶品ソーセージ

レモングラスやガランガル(南姜)、コブミカンの葉といったハーブをたっぷりと豚ひき肉に練り込んだ、香り高いソーセージ。

炭火でじっくりと焼かれ、パリッとした皮の中からハーブの爽やかな香りと肉汁が溢れ出します。屋台の定番メニューで、ビールのお供に最高の一品です。

4. オーラム (Or Lam)

古都ルアンパバーンの名物煮込み

北部の古都ルアンパバーンを代表する、少しスパイシーな煮込み料理(シチュー)。干した水牛肉や鶏肉を、ナスやインゲンなどの野菜、キノコ類と一緒に煮込みます。

「サカーン」という香木が使われるのが特徴で、舌が少しピリッとしびれるような独特の風味がクセになります。とろみのあるスープをもち米に浸して食べるのがおすすめです。

5. ピンカイ (Ping Kai)

ラオス風焼き鳥

「ピン」は焼く、「カイ」は鶏を意味する、ラオス風の焼き鳥。タレに漬け込んだ鶏肉を竹串に挟み、炭火で豪快に焼き上げます。

香ばしい香りが食欲をそそる、シンプルながらも間違いのない美味しさです。屋台や食堂で気軽に楽しめます。

6. カオチー・パテ (Khao Jee Pâté)

フランス文化が融合したバゲットサンド

フランス植民地時代の影響を受けた、ラオス風のバゲットサンド。軽く焼いたパンに、パテ、ハム、ラオス風の甘い肉でんぶ、なます、野菜などをたっぷりと挟んだものです。

ベトナムのバインミーに似ていますが、ラオスのパンはよりふっくら柔らかいのが特徴。朝食や軽食の定番です。

7. カイペーン (Kaipen)

メコン川の恵み、川海苔のスナック

メコン川で採れる川海苔をシート状に薄くのばし、ニンニクやゴマをまぶして天日干しにしたもの。食べる直前に素早く油で揚げて、クリスピーな食感を楽しみます。

ピリ辛のトマトディップ「チェオ・マックレン」と一緒に食べるのが一般的で、ビアラオとの相性も抜群です。

【麺・スープ】ラオス人の日常の味

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8. カオピヤック・セン (Khao Piak Sen)

もちもち食感がたまらない国民的ヌードル

ラオス究極のコンフォートフード。米粉とタピオカ粉から作られた自家製の生麺は、うどんのようにもちもちツルツルとした食感が特徴です。鶏や豚の出汁が効いた優しい味わいのスープで、心も体も温まります。揚げニンニクやネギ、パクチーをたっぷりかけてどうぞ。

9. カオソーイ (Khao Soi)

ルアンパバーン風ピリ辛肉味噌麺

タイのココナッツカレー麺「カオソーイ」とは全くの別物。ラオスのカオソーイは、きしめんのような幅広の米麺が入った透明なスープに、豚ひき肉とトマト、発酵大豆ペーストで作ったピリ辛の肉味噌を乗せた料理です。食べる直前によく混ぜ、付け合わせの野菜やハーブを加えて味の変化を楽しみます。

10. ゲーン・ノーマイ (Gaeng Nor Mai)

タケノコの滋味深いスープ

タケノコをメインに、キノコや葉物野菜などを煮込んだ、ラオスの家庭料理の定番スープ。ヤナンの葉の絞り汁を加えることで、独特の風味ととろみが生まれます。見た目は地味ですが、滋味深くヘルシーな一品です。

【珍味・スイーツ】通なラオスグルメ

少し変わった料理や、甘いものも試してみませんか?

11. ペング ペット (Paeng Pet)

アヒルの血のハーブ和え

新鮮なアヒルの血に、加熱したアヒルのひき肉や内臓、そして大量のミントやネギなどのハーブを混ぜて食べる、少し上級者向けの料理。

見た目に驚くかもしれませんが、ハーブが効いており、臭みはほとんどありません。地元の人々に愛される珍味です。

12. ナム・ワーン (Nam Vanh)

具材が選べるココナッツミルクぜんざい

ココナッツミルクの中に、タピオカやゼリー、豆類、フルーツなど、好きな具材を入れて楽しむラオスの定番スイーツ。

屋台では、色とりどりの具材が並び、自分だけのオリジナルデザートを作ることができます。暑い日のクールダウンにぴったりです。

【お酒】ラオスで乾杯!

ラオスの食事に欠かせないのが、美味しいお酒です。

13. ビア・ラオ (Beerlao)

ラオス国民が誇るNo.1ビール

「ラオスにこのビールあり」と言われる国民的ビール、ビアラオ。驚異的な国内シェアを誇り、まさにラオスの誇りです。地元のジャスミンライスを一部使用しており、スッキリとしたキレのある味わいと豊かな香りが特徴。スパイシーなラオス料理との相性は言うまでもありません。氷を入れて飲むのがラオス流です。

14. ラオ・ラーオ (Lao-Lao)

伝統的な米焼酎

もち米から造られる、アルコール度数40度以上の伝統的な蒸留酒(米焼酎)。村のお祭りや冠婚葬祭など、特別な場で飲まれることが多いお酒です。ストレートで飲むほか、ハーブや果物を漬け込んだ薬草酒としても親しまれています。

まとめ:ラオスの食文化は共同体の心

ラオスの食事は、単に空腹を満たすだけのものではありません。低い円卓「パーカオ」を囲み、中央に置かれた大皿料理を、家族や友人と**もち米(カオニャオ)**を片手に分け合って食べるのが伝統的なスタイルです。

そこには常に、分かち合いの精神と温かいもてなしの心があります。素朴で、力強く、そしてどこか優しいラオスの食べ物。ぜひ現地を訪れて、その土地の空気と共に、忘れられない食の体験をしてみてください。

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